ダイアログ・ウィズ・タイムの高齢者アテンドが大学でオンライン講義を行いました!
4月下旬、ダイアログ・ウィズ・タイムのアテンド「ふきさん」が大東文化大学スポーツ・健康科学部看護学科の学生約100名に向けてオンラインで講義を行いました。
2019年に初めて本格開催したダイアログ・ウィズ・タイムは、本来であれば昨年、ダイアログ・ミュージアム「対話の森」で2回目となる開催を行う予定でした。
https://dwt.dialogue.or.jp/
しかし、新型コロナウイルス感染拡大により延期となり、現在は開催の目途が立っていません。
そのような中での講義のご相談。
コロナ禍で学生が祖父母に会うことを制限され、高齢者のリアルやその豊かな経験を知ることが困難となったがゆえのご依頼でした。
ダイアログにとっては非常に嬉しいものでしたが、アテンドのふきさんは当然、Zoomは初めであるため、私たちも当初はお受けすることを悩みました。
しかし、「このような時代になってこそ、余計に語らなければならないと思っている」とふきさん。その言葉に、私たちもいまこそ、他世代との対話の場を作らなくては、という思いを強くしました。
オンラインでのミーティングを何度か重ね、いよいよ当日。
戦中、そして敗戦後の引き揚げの話、日本に戻ってきたときに見た桜のこと、大学生活、結婚、そして今…どこを切り取っても印象深いライフヒストリーを語り、最後にはあたたかで力強いメッセージに学生さんへの想いを込め、45分のオンライン講義を終えました。
コロナ禍により、異年齢間のコミュニケーションがますます少なくなっていることは明らかです。加えて、今の学生世代は戦争経験がない祖父母も少なくないと言います。
「今回教えてもらったことを親や知人に伝えていきたい」
講義後、一人の学生はそう話してくれました。
アテンドとの出会いを通して、私たちの想像を超えて対話が広がればこんなに嬉しいことはありません。
ダイアログ・ウィズ・タイムの開催は残念ながら叶わない現在ですが、歳を重ねたからこそ知る智慧や豊かさは、日々見えないものと対峙し、不安や焦燥から分断が進む今だからこそ、ますます必要だと感じています。
ダイアログでは、体験はかなわずともウィズ・タイムの魅力的な高齢者アテンドと出会っていただき、対話を深める方法を模索しております。
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2019年「ダイアログ・ウィズ・タイム」開催の様子はこちら
動画:https://www.facebook.com/watch/?v=2848410615188974