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活動紹介

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アテンド育成のための活動

「だからこそ」できること

現在、日本には3人に1人が障害者あるいは高齢者であり、ボーナブルな人々(脆弱な状態にある人)です。

これまでは、20代から50代が働き手となり社会を先導し、障害者や高齢者は社会福祉という形で守られてきました。しかし、このボーナブルな人々は、むしろ不便な生活の中で、人と関わり、人が本来持つ温かさを知っている。様々な困難な状況を体験し、それを一つ一つ乗り越え解決してきた、経験と知恵を持っている人々ではと考えています。だからこそ、私たちは、ボーナブルな人たちを「弱者」というとらえ方をしません。これからの日本に必要な流れをつくる「優しい変革者」なのではないかと私たちは考えています。
ダイアログ・イン・ザ・ダークでは、視覚障害を持つアテンドが、目の見える参加者を案内しプログラムを進行します。ダイアログ・イン・サイレンスでは聴覚障害を持つアテンドが活躍、ダイアログ・ウィズ・タイムでは70歳以上の高齢者が活躍しています。視覚や聴覚の障害がある方が、高齢者が、人と人をつなぐ、対話の場を作るファシリテーターになります。
その体験は日常のコミュニケーションのあり方を見直し、人と人の関係性を深める、新たな発想や視点を生み出す源泉となっています。

見えないも、聞こえないも、歳をとるも、すごい能力に変えることができるんです。

まさに彼らは社会のイノベーターとして、新たな価値を生み出す存在なのです。

2019年6月25日 朝日新聞にてメッセージ広告掲載

対象は、視覚障害者・聴覚障害者・高齢者。ダイアログ・アテンドスクール開講


20年間にわたり対話のプロフェッショナルを養成してきたダイアログのノウハウと、各専門分野で活躍する講師陣による講義・ワークショップ(約4カ月、全12回)から、 「対話を通じて社会を変える」変革者を目指すためのスクールを開講しました。ダイアログのアテンドを目指す方はもとより、学生の方、企業や行政に所属しながらコミュニケーションスキルを磨き仕事に役立てたい方、新たな時代に広く社会で活躍されたい方向けの講座です。

見えない・聞こえない・高齢者が、経験を活かし
豊かな社会へと変えていくチェンジメーカーに。

公式なダイアログ・アテンドを目指すだけでなく、組織の中でのコミュニケーションを促進する、広く社会で活躍する、新たな能力開発を目指すためのスクールです。

第一期:2019年9月 ダークコース(視覚障害者向け)より開講
https://attend-school.dialogue.or.jp/

障害者・高齢者雇用


ダイアログはこれまでに、「ダイアログ・イン・ザ・ダーク」「ダイアログ・イン・サイレンス」「ダイアログ・ウィズ・タイム」のエンターテイメントを案内する「アテンド」として、視覚障害者や聴覚障害者・高齢者は多く研修・雇用してきました。
卒業したスタッフの中には、弁護士や企業人として活躍する者もおり、ダイバーシティ&インクルージョンの先頭に立っています。
ダイアログでの経験を通して、以下のような気付きが得られます。

多様な個性を尊重し、チームとして支え合うことへの気づき

ダイアログのアテンドとして働くためには、多様な文化や価値観を尊重すること、そしてそのチーム力が求められます。障害の程度の異なるアテンドスタッフ、健常者といわれるスタッフ、外国人トレーナー、あるいは手話通訳士など、多様な文化が混在する状況において、個人で解決するのではなくチームとして支え合い協働していくことへの気づきや学びがアテンドスタッフに多くありました。これまで組織を意識したり、深く思考する機会が少なかったアテンドにとっては、困難や与えられた環境を仲間との対話でブレークスルーしていくきっかけとなったと語ります。体験者だけでなく、障害者自身にも多様性に関する理解の深まりがみられます。

自己有用感の高まりと更なる社会参加への希望

自身への変化については、「自信がついた」といった自尊感情の高まりが見受けられます。さまざまなお客様をアテンドし楽しませる経験から得た自信は、健常者が優位で、障害者が劣等なのではなく、互いが持ちうる強みが違うということへの気づきにまで及びます。また、自尊感情の中でも、特に他者や社会との関わりを前提とした自己有用感が高まり、「社会により積極的に参画し、活躍していこう」という思いも芽生えています。

アテンドスタッフへの応募はこちら

アテンドの声

3年前に失聴した私にとって「聞こえなくなった」ことは、“人生のとても大切な部分を失った”体験と位置づけられていました。しかし、アテンドを体験することで、「聞こえなくなった」ことが”言葉だけに頼らない多様なコミュニケーションの力と幅を得た”ことなのだと実感して嬉しくなりました。(サイレンスアテンド)
自分がアテンドした回を体験された方から、「老後の生き方を疑似体験するのかなと思って参加をしましたが、実際に体験をしたら、今の自分の生き方を考え直す機会になりました」というコメントをいただき、とても感動しました。(ウィズタイムアテンド)

障害者スポーツへの支援


ダイアログ・イン・ザ・ダーク大阪「対話のある家」で活躍するアテンド谷口真大は2020年の東京パラリンピックをめざし、アテンドとして活動する傍ら、トレーニングに励んでいます。
2018年10月に行われたインドネシアアジアパラ競技大会の陸上5000mでは、悲願の銅メダルを獲得しました。
みなさま引き続き応援のほど、どうぞよろしくお願い致します。
【谷口真大公式フェイスブック】 ※大会情報等を随時更新しております
https://www.facebook.com/did.gucci/