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団体情報

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団体情報

代表あいさつ

代表あいさつ

体験型対話を通じて未来からいまをデザインする

ダイアログ・イン・ザ・ダークを体験した時、暗闇の中で私は迷子になりました。足元には藪が茂り、道が見つからないのです。他の参加者の声が遠くのほうで聞こえます。

声を出して助けを求めればいいのに、迷惑をかけてはいけないと思う私は言葉を失っていました。

その時、誰かが私の手を取り「こっち」と道を示してくれました。その手の持ち主はアテンドでした。「なぜ私が迷子だと分かったの?」と尋ねると「迷子の音がしたから。衣擦れの音が小刻みになって、白杖をつく音も変わったもの。」と教えてくれたのです。

視覚とは異なる感覚で、音を観ているその力に驚くと同時に、それは自分が日常で経験しているからだろうことも覗えます。「私も、街の中で自分がどこにいるのか分からない時があります。でも、たくさんの方に助けられてます。だから人の温かさも知っているんです。」

私は、ここで大切なことを教わりました。知らない世界で起きている出来事の中には、私たちが見落としている大切なことがある。きっとそれはこの社会にたくさんある。それを互いで知り合えたらとこの活動を続けています。ダイバーシティの扉を開ける、そんな気持ちです。

やがて音のない世界で生きる聴覚障害者とも活動をするようになり『ダイアログ・イン・サイレンス』を始めました。

私の世界は広がる一方です。そして次は高齢者ともお仲間に。『ダイアログ・ウィズ・タイム』です。

エンターティメントとして楽しみながら人と出会う。そして対話する。何かが始まる。それは自分を変化させ世の中の変化に繋がっています。

ダイアローグ・ジャパン・ソサエティが目指しているもの。それは

1・誰もが対等に出会えるダイアログの環境をご提供し、老若男女・障害の有無・出身国の違いを超え、多様性の理解を促します。

2・ダイアログを通し関りのある社会に。人と出会ったときに挨拶ができる人を増やします。

3・障害者や、困っている人を見かけたら「何かお手伝いは必要ですか?」と声をかけることができる人を増やします。

4・働きたい人に活躍の場を。ダイアログは日本の3人に1人のボーナブルな方たちが活躍できる場をご提供します。

みなさまとご一緒に声を掛け合い助け合える、そんな社会の実現を目指しています。

一般社団法人ダイアローグ・ジャパン・ソサエティ 志村季世恵