【対話の森ニュース】体験すると「老後の不安が減った」という効果測定を発表。ダイアログ・ウィズ・タイム2024を振り返る
ダイアログ・ウィズ・タイムは、高齢者のアテンドにより、未来の自分と対話するソーシャル・エンターテイメントです。
2024年4月27日~7月7日に開催した2024年版では、プログラムの体験前と体験後にアンケートを実施しました。
アンケートの質問のひとつ、「『歳を重ねる』ということについてあなたはどう感じますか? (複数回答可)」では、楽しみだ/不安だ/ワクワクする/怖い/嬉しい/悲しい/幸せだ/寂しい/自由だ/不自由だ という項目があり、当てはまるものについて〇をつけてもらいました。
結果は次のグラフのようになりました。上の緑色の棒が体験前、下のオレンジの棒が体験後の回答です。
歳を重ねることにたいしてのネガティブイメージがかなり顕著に一転し、ポジティブイメージに変わることがわかりました。
中でももっとも大きな変化は、「不安だ」と感じていた人が減ったこと。
体験前に「不安だ」に〇をした人62.5%が、体験後は24.9%に減少。37.6%の人が、年を重ねることへの不安感が減ったと回答しています。
体力、お金、精神力など、「衰えていく」ことについて不安は増大しますが、アテンドのこれまでの人生について直接聞き、また参加者がお互いに対話を深められることによって、「不安」という項目が消えていったのかもしれません。
実際に体験したゲストのお声を一部掲載します。
・自分自身歳を重ねることにとても否定的で将来が怖かったのですが、歳を取っても自分は自分のままなのだなとわかって嬉しくなりました。(20代)
・老後に対するネガティブな考えを、新しく更新することができた。新しい形のアトラクションに参加したと思う。(30代)
・身体が重く気力も下がり気味で参加させていただいたのですが、今、もの凄くエネルギーがわいてきて元気です!
今ここにこうして生きていられることを思いきり楽しみたい。
そしてその連続で年を重ねていきたい。(50代)
・日々の生活の中で、30年後、40年後、50年後と具体的にどのように過ごしているのか考えることがなかったけれど、本日の1時間半で自分の未来をどう生きていたいのかということに向き合える、とても有意義な学びの時間となりました。(50代)
一方、ゲストを案内した高齢者アテンドからは、アテンドをやってみてよかったこととして次のような感想が上がりました。(※年齢は 2024.7.7 現在)
いずみ(85 歳)
・ゲストをはじめアテンドの仲間やスタッフの皆さん、様々な世代の大勢の方との出会いがあること。
ふき(88 歳)
・高齢でありながら社会と繋がっている喜びを味わえた事は自分自身の喜びとなりました。
ixy(79 歳)
・将来への不安が減りました!とか、両親や、おじいちゃんおばあちゃんへの想いが変りました (次のお休みに会いに行きます )とか、生きてるって最高だと思いました!などのご感想を頂けて、本当に嬉しかったです。
セッちゃん(81 歳)
・自分の事を素直に表現出来るようになりました。
ゲストもアテンドも、誰もがポジティブな気持ちに成長できるソーシャル・エンターテイメント、ダイアログ・ウィズ・タイム。
次回は来春開催の予定です。